sn42
R&D Job in Japan.
Topics
My Twitter
fMRI解析の基礎の記事では、Statistical Analysis of fMRI Data, Second Edition を元にして、fMRI解析の基礎から応用までをまとめました。
Statistical Analysis of fMRI Data, second edition
Ashby, F. G. (2019). MIT press.
|
自分用にまとめ直したもののため、一部丁寧でない部分があります。詳細に関しましては、参考文献をご参照ください。また、間違いなどがありましたら、Contact Form にてご連絡くださると幸いです。
0. はじめに
1. BOLD反応
2. 実験デザイン
3. 前処理
4. GLMの理論
5. GLMと検定
6. 多重比較問題
7. 集団解析
8. 接続性解析
9. コヒーレンス解析
10. 主成分分析
11. 独立成分分析
12. デコーディング
13. エンコーディング
14. 動的因果モデリング
15. 表現類似性分析
fMRIとは、functional Magnetic Resonance Imaging の略で、MRIを用いて脳活動による酸素消費を観察することで機能的な脳活動を推定する方法です。
1977年に最初の人を対象としたMRIが完成すると、その**非侵襲性(健康面の害の少なさ)**から、世界中で広く医療用として使われるようになりました。それから約20年後に、MRIを脳活動の計測に利用したfMRIが発展し、多数の研究が行われるようになりました。
ただし、MRIで取得した脳画像から脳活動を推定するには、膨大な画像データから機微な変化を捉える必要があります。そこで、統計的解析が必要となるのです。
1章から7章までは、基礎的な解析手法をまとめています。これは、ほとんどのfMRI解析論文で出てくる内容だと思います。8章から11章は接続性解析(コネクティビティ)が中心となっています。さらに、12章から15章は機械学習や統計モデリングを適用した応用的なテーマとなっています。